周皮(読み)シュウヒ

デジタル大辞泉 「周皮」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐ひ〔シウ‐〕【周皮】

樹木の幹・枝・根の外周二次的に形成される組織コルク層コルク形成層コルク皮層から成り、樹木が肥大生長するにつれ、もっとも外側皮目にあたるコルク層から脱落する。

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精選版 日本国語大辞典 「周皮」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐ひシウ‥【周皮】

  1. 〘 名詞 〙 木本植物肥大生長する茎や根の表皮下に形成される組織。コルク層・コルク形成層・コルク皮層からなり、表皮がはげ落ちると、代わって茎や根を保護する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「周皮」の意味・わかりやすい解説

周皮
しゅうひ

樹木の幹・枝・根の外周を取り巻く樹皮うち、外側にあってコルク層・コルク形成層・コルク皮層の3層からなる部分をいう。樹木の肥大成長につれて周皮は何層にもなるが、順次外側からはげ落ちる。

[鈴木三男]

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世界大百科事典(旧版)内の周皮の言及

【茎】より

…またシダ類でもヘゴは木生シダと呼ばれているが,二次生長はしていない。草では茎は表皮によっておおわれているが,樹木の多くでは表皮は二次組織の増大にみあった生長ができないので,表皮に代わる保護組織として周皮ができ植物体をおおうようになる。周皮は,表皮または皮層(多くの場合皮層の外層)が分裂能力を回復してできたコルク形成層から形成され,そこから外方にコルク組織,内方へコルク皮層がつくられる。…

※「周皮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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