和屋村(読み)わやむら

日本歴史地名大系 「和屋村」の解説

和屋村
わやむら

[現在地名]松阪市和屋町

立利たてり村の南東豊原とよはら村の北にある。貞治七年(一三六八)の「宮田前大宮司家領記」に「和屋南」「和屋西字唐子」とある。文明一八年(一四八六)一月の「内宮年中神役下行記」に「呪師和屋大夫」の記載がみられ、中世後期に当村に呪師の住んだことがうかがわれる。天文一五年(一五四六)書写の神服部内戸納帳(「神服大神部・神部家文書」神宮文庫蔵)に「和屋里」とあり、同書にはそのほかにも「和屋ノ垣内」「和屋ノ前」「和屋西浦」といった地名が記されている。

和屋村
わやむら

[現在地名]新井市和屋

上濁川かみにごりかわ村からの用水堰により灌漑され、上濁川村・下濁川村に接する。正保国絵図村名があり、天和三年郷帳では高三五石四斗余で、うち山高一石二斗六升余・漆高三斗四升・青苧高二斗四升六合とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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