和服地(読み)わふくじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「和服地」の意味・わかりやすい解説

和服地
わふくじ

きもの用布地のこと。反物 (たんもの) ともいい,通常,並幅 (約 36cm) で,鯨尺の3丈 (約 11.4m) 前後を1反とし,折りたたむか,直径 5cmぐらいの紙筒に巻いて製品となっている。おとなのきもの1着分なので着尺ともいう。また2反続きを1匹と称することもあり,これを切って羽織を仕立てるが,最近は羽織丈が短くなったので,鯨尺2丈 (約 7.6m) 足らずの羽尺が出ている。布幅は鯨尺9寸~1尺 (約 34~38cm) で,縫い代が十分に取ってある。また裏地として,胴裏裾回し,羽裏や帯のための帯地があり,絹,木綿,麻,羊毛化学繊維などが用いられ,性別,年齢,きものの種類,目的などによって多種多様のものができている。このほか洋服地が使われることもあり,広幅の和服地も出ている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む