和歌囃子(読み)わかばやし

精選版 日本国語大辞典 「和歌囃子」の意味・読み・例文・類語

わか‐ばやし【和歌囃子・若囃子】

  1. 〘 名詞 〙 祭囃子一つ江戸時代の享保年間(一七一六‐三六)に、武蔵国葛飾郡金町村(東京都葛飾区東金町)の香取明神の神主能勢環が、神楽囃子を改変して娯楽的に作ったものを村内若者を集めて教えたのに始まる。神田囃子など江戸の祭囃子の始めとされる。馬鹿囃子の本称ともいう。葛西囃子

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の和歌囃子の言及

【葛西囃子】より

…東京都葛飾区に伝承されている祭囃子。別名〈若囃子〉〈和歌囃子〉〈馬鹿囃子〉。江戸川区にもこの分流が伝えられている。…

【馬鹿囃子】より

…〈おかめ〉や〈ひょっとこ〉の馬鹿面(道化面)をつけてにぎやかに踊る馬鹿踊の伴奏に用いられることからの名称という。また江戸時代に江戸葛飾の神主能勢環が,現在の葛西(かさい)囃子の基になる和歌囃子を作り,それがなまっての名称とも伝える。【織田 紘二】。…

※「和歌囃子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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