和正院町(読み)わせんちよう

日本歴史地名大系 「和正院町」の解説

和正院町
わせんちよう

[現在地名]水戸市みや町二―三丁目・みなみ町一丁目

黒羽くろばね町の東裏通りで、水戸城の外堀を前にした片側町。奈良屋町片ならやちようかた町の北端から元白銀もとしろかね町に至り、西に折れて南町に接する。町名の読みは「新編常陸国誌」「水府地理温故録」に「ワセン」、「水府地名考」では「ワセウイン」とし「世俗わせん町と云」と付記する。「新編常陸国誌」に「此町モト黒羽町ノ内ナリシガ、柳堤ヲ築カレシ時、砂土ヲ取リタル跡ヘ、町家ノ建チシニヤアラント云ヘリ」とみえ、「水府地名考」にも「此辺の地勢を以考るに柳堤を築れし時砂(ママ)を取たる所にやと思ハる然らハ慶安比より開けしにや猶考ふへし又此町に目附方下役の役屋敷を置れしハ天和二年十月とそ聞へし」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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