哀公(読み)あいこう

精選版 日本国語大辞典 「哀公」の意味・読み・例文・類語

あい‐こう【哀公】

  1. 中国春秋末期、魯(ろ)の第二五代の王(在位前四九四‐四六八)。三桓(さんかん)と呼ばれる公族三家のため国を追われた。紀元前四六八年没。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「哀公」の意味・わかりやすい解説

哀公
あいこう
(?―前468)

中国、春秋時代の魯(ろ)の王(在位前494~前468)。姓は姫(き)、名は将(蒋)。定公の子。当時、国内では三桓(さんかん)氏とよばれる公族の力が強く、対外的にも呉(ご)や斉(せい)の攻撃を受けて魯の国勢は振るわず、衛(えい)より帰国した孔子も紀元前479年に不遇のうちに没した。のち、哀公は越(えつ)の力を借りて三桓氏を除こうとしたが、かえって三桓氏の攻撃を受け、在位27年にして魯の有山氏のもとで死去した。

[安倍道子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「哀公」の意味・わかりやすい解説

哀公[魯]
あいこう[ろ]
Ai-gong; Ai-Kung

[生]?
[没]哀公27(前468)
中国,春秋時代末期の君主 (在位前 494~468) 。三桓氏と対立し,前 468年援助によって三桓氏を討とうとして失敗,衛に亡命した。その後,帰国の途中死亡

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