唐崎遺跡(読み)とうざきいせき

日本歴史地名大系 「唐崎遺跡」の解説

唐崎遺跡
とうざきいせき

[現在地名]豊玉町佐保 シラメ原

佐保さほ浦の奥の唐崎にある遺跡。かつては海岸に突き出る岬であったとみられ、先端部に箱式石棺がある。昭和四一年(一九六六)の調査では棺内の一隅から弥生時代後期の土器と、大陸製の舶載青銅器が各種一括して出土。このなかに楽浪系遺物同類とみられるものが多い。構造の大きいこと、形の整っていること、内部遺物の良質なことなど、弥生時代の石棺の多い対馬でも貴重な遺跡。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 剣鞘 金具 基調

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android