栃木県佐野市富士町の唐沢山に鎮座。祭神は藤原秀郷(ひでさと)。秀郷は俵藤太(たわらとうた)とも称され、平安中期の平将門(まさかど)の乱(天慶(てんぎょう)の乱)に将門を倒したことや、近江(おうみ)(滋賀県)の三上山(みかみやま)のムカデ退治の伝説で有名。明治維新後、秀郷の後裔である佐野家やその旧臣らにより秀郷の顕彰(けんしょう)が始まり、1880年(明治13)東明会を創立して神社創建を計画、83年に秀郷の居城であった唐沢山城址(じょうし)に鎮祭された。旧別格官幣社。1918年(大正7)秀郷は正二位に昇進、墓所を佐野市新吉水(しんよしみず)に定めて飛地(とびち)境内とした。例祭は10月25日。社宝に、秀郷がムカデ退治のとき竜神から贈られたと伝える甲冑(かっちゅう)金具一括「避来矢鎧(ひらいやよろい)」(国重要文化財)がある。
[茂木貞純]
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