唐泉山(読み)とうせんざん

日本歴史地名大系 「唐泉山」の解説

唐泉山
とうせんざん

塩田町の南西嬉野うれしの町の北東、両町の境界にあり、標高四一〇メートル。その形が富士山に似ているので藤津富士ともいわれ、八天はつてん神社にある慶長九年(一六〇四)の文書に「唐泉山」とある。

全山が安山岩からなり、中腹以上には、頂上八天神社の上宮を中心として一〇ヘクタールにわたって椎の天然林があり、県の天然記念物に指定されている。根回り六メートル以上に及ぶ大樹もあるが、三メートル前後のものが中心。一〇メートルから一五メートル余りの間隔で、高さ約一七メートルに及ぶ巨木が生い茂っている。スダ椎が中心をなし、ツブラ椎が若干混在している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android