唐韻(読み)トウイン(その他表記)Tang-yun

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「唐韻」の意味・わかりやすい解説

唐韻
とういん
Tang-yun

中国の韻書。唐の孫めん (そんめん) の著。5巻。中国語を韻によって配列し,反切 (はんせつ) によってその発音を示したもので,隋の陸法言の『切韻』を増訂した書の一つ。のち北宋の徐鉉によって,『説文解字』大徐本の反切に用いられたが,現在では完本は残っていない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の唐韻の言及

【韻書】より

…完全本である王仁煦《刊謬補欠切韻》(706)は5巻,195韻。孫愐《唐韻》(751)は5巻,206韻で,義注がふえ,字書的性格が強まってくる。残欠本が存する。…

※「唐韻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む