問うに落ちず語るに落ちる(読み)とうにおちずかたるにおちる

ことわざを知る辞典 の解説

問うに落ちず語るに落ちる

人に問い詰められたときは用心してしゃべらないことも、気ままに話させておくと、つい真実の一端をもらしてしまう。

[使用例] 我我は妙に問うに落ちず、語るに落ちるものである。我我のはおのずから作品にあらわるることを免れない[芥川龍之介侏儒の言葉|1923~27]

[解説] 後半の「語るに落ちる」単独でも使われ、本人のから隠していた本音や行動を裏づけることばが出たときに、辛らつな批評として用いられます。

[類句] 隠すより現わる

〔英語〕He who excuses himself accuses himself.(弁解する者は自ら告発する)

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

デジタル大辞泉 の解説

うにちずかたるにちる

人に聞かれたときは用心をして秘密をもらさないが、自分から語るときは不用意に口をすべらしてしゃべってしまう。
[類語]語るに落ちる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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