善見天(読み)ぜんけんてん

精選版 日本国語大辞典 「善見天」の意味・読み・例文・類語

ぜんけん‐てん【善見天】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語色界十七天の一つ。色界第四禅天にある、八天中の第六。定中の障礙(しょうがい)が漸(ようや)く微(すくな)く、明らかに十方世界を見ることができる。善見。〔仏祖統紀‐三一〕
  3. 色界の下にある欲界六欲天の一つ忉利天(とうりてん)の天の中央にある都城で、帝釈天の住殿。善見城と混同される。
    1. [初出の実例]「宮中のしつらひ、御まうけの事など限りあれば、善見天の殊妙の荘厳もかくやとぞ見えける」(出典:増鏡(1368‐76頃)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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