ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「喉頭浮腫」の意味・わかりやすい解説 喉頭浮腫こうとうふしゅedema of the larynx 喉頭の内面で粘膜下組織が比較的粗な部分,つまり声帯,喉頭蓋,披裂部,披裂喉頭蓋ひだなどに発生する。原因としては,全身麻酔時の挿管による刺激のほか,X線照射,外傷,喉頭周辺の炎症,縦隔腫瘍・頸部腫瘤・大動脈瘤などによるリンパうっ滞,クインケ浮腫,粘液水腫,ヨード剤による中毒などがあげられる。症状は呼吸困難や嗄声 (させい) が急に生じる。治療は,原因の除去とステロイド剤やアドレナリンなどの投与を行う。呼吸困難が強いときは,喉頭乱切や気管切開も行われることがある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by