クインケ浮腫(読み)クインケふしゅ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クインケ浮腫」の意味・わかりやすい解説

クインケ浮腫
クインケふしゅ
Quincke's edema

血管神経性浮腫ドイツの医師 H.I.クインケにより初めて記載されたのでこの名がある。皮膚毛細血管透過性が高まり,急に浮腫を起すもの。頭痛倦怠感食欲不振などの症状に続いて,皮膚に青白い境界のはっきりしない,手のひら大あるいはそれ以上の広範囲にわたる浮腫が現れる。自覚症状は軽いかゆみとほてりで,数分ないし数時間,長いときでも2~3日で消え,時間をおいてまた現れる。特にまぶた,頬,口唇など顔面に多くみられる。小児期から壮年期に好発する。原因は不明であるが,抗ヒスタミン剤副腎皮質ホルモン剤で軽快する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「クインケ浮腫」の意味・わかりやすい解説

クインケ浮腫
くいんけふしゅ

血管性浮腫

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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