(読み)ゼン

デジタル大辞泉 「喘」の意味・読み・例文・類語

ぜん【喘】[漢字項目]

[音]ゼン(慣) [訓]あえぐ
はあはあと短く呼吸する。「喘息余喘

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精選版 日本国語大辞典 「喘」の意味・読み・例文・類語

あえぎあへぎ【喘】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「あえぐ」の連用形名詞化 )
  2. 激しく呼吸すること。また、その声。
    1. [初出の実例]「臨終の喘咽(アヘギ)聞ゆる」(出典珊瑚集(1913)〈永井荷風訳〉暗黒)
  3. 喘息(ぜんそく)のこと。〔十巻本和名抄(934頃)〕

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普及版 字通 「喘」の読み・字形・画数・意味


12画

[字音] ゼン
[字訓] あえぐ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(たん)。(せん)の声がある。〔説文〕二上に「疾く息(いき)するなり」とあり、擬声的な語である。(せん)字条八下に「口气引くなり」とあって、気の出入のときの声をいう。

[訓義]
1. あえぐ、いきぎれする、いきぎれする病、ぜんそく。
2. ささやく、せきこみながらいう。
3. にわかに、あわただしい。

[古辞書の訓]
〔和名抄〕喘 阿倍(あへぎ)〔名義抄〕喘 アヘグ・アヘギ・イキツク・アク・シハイキス・イキツキ・ナヤム

[語系]
喘thjiuan、zjiuanは声義近く、ともに気息の急疾であることをいう。湍thuan、zjiuanもみな速やかの意があり、一系の語である。

[熟語]
喘噎喘呀・喘喘嚇喘喝喘汗喘気喘急・喘呼喘喘喘嗽・喘息喘乏喘沫・喘鳴
[下接語]
呀喘・臥喘喘・汗喘・窮喘・荒喘・残喘息喘・憊喘・微喘・余喘

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