営業係数(読み)えいぎょうけいすう

精選版 日本国語大辞典 「営業係数」の意味・読み・例文・類語

えいぎょう‐けいすうエイゲフ‥【営業係数】

  1. 〘 名詞 〙 営業収入に対する営業費割合。一〇〇円の収入を得るのに要する費用で表わされる。係数が一〇〇を越えると赤字を意味する。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「営業係数」の意味・わかりやすい解説

営業係数 (えいぎょうけいすう)

企業全体あるいはその各部門の営業活動の採算性をみるための比率で,営業収支比率営業比率ともいわれる。\(\frac{営業費用}{営業収入}\)×100で計算される。売上高などの営業収入を100得るために,売上原価,販売費・一般管理費および金融費用などの営業費用(〈営業利益〉の項参照)をどれだけ支出したかを表すので,営業比率が100をこえるときには,経済的観点からはその活動を行うべきではない。鉄道業では伝統的にこの比率がよく利用されており,旅客・貨物別,あるいは路線別に計算されている。巨額の赤字を出していた旧国鉄には,この比率が100をはるかにこえている路線が多く,いわゆる赤字たれ流しを続け,財政再建上の最大のネックになっていた(1987年4月,国鉄は分割・民営化されJRグループに再編成された)。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android