嗷嗷(読み)ゴウゴウ

デジタル大辞泉 「嗷嗷」の意味・読み・例文・類語

ごう‐ごう〔ガウガウ〕【××嗷】

[形動ナリ]叫び声などが騒がしいさま。口やかましく非難するさま。
「―なるていにて、あまっさへ朝家を恨むべしなんどきこしめすは、何事ぞ」〈平家・三〉
[形動タリ]に同じ。
路次―として闘戦し」〈古活字本保元・上〉

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精選版 日本国語大辞典 「嗷嗷」の意味・読み・例文・類語

ごう‐ごうガウガウ【嗷嗷】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用ナリ・タリ 〙 口やかましいさま。特に、不満・批判などの声のさわがしいさま。囂囂(ごうごう)
    1. [初出の実例]「嗷々閭巷犬、当犬此僧朋」(出典:菅家文草(900頃)三・舟行五事)
    2. 「嗷々なる体にて、あまつさへ朝家を恨むべしなんどきこしめすは、何事ぞ」(出典:平家物語(13C前)三)
    3. [その他の文献]〔詩経‐小雅・鴻鴈〕

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普及版 字通 「嗷嗷」の読み・字形・画数・意味

【嗷嗷】ごうごう(がうがう)

悲しみなく。唐・杜甫〔諷~を送る〕詩 國ほ艱 兵革未だへ息(や)まず 方哀(かな)しむこと嗷嗷たり 十載、軍を供す

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