…最終的には,壊死組織は,生体のマクロファージによって処理吸収され,繊維組織によって置換される。脳組織では,大きな領域が壊死に陥ると,器質化(壊死した細胞が繊維組織に置換されること)が遅いため壊死組織は融解し脳軟化の状態となる(これを融解壊死liquefaction necrosisという)。壊死に陥った細胞は腫大し,染色性が変化したり,横紋筋細胞では横紋が消失したりする。…
…2次的に細菌感染をおこすと,化膿,軟化して菌血症や敗血症の原因ともなる。血栓そのものは,血管壁からの肉芽組織でおきかえられ(これを器質化organisationという),瘢痕(はんこん)化する。また場合によっては,肉芽組織内に新しく形成された血管が相互に連絡して血栓の上流と下流をつなぎ,不完全ながら血流が再開することがある。…
…貧血性梗塞に陥った部分は貧血性となり,しだいに凝固壊死となり,白色または多少黄みを帯びた白色,不透明,もろくなって容積・硬度を増す。時間の経過とともに壊死部と周囲組織との境界は明りょうとなり,さらに時間が経過すると非壊死部から肉芽組織が生じ,壊死部はしだいに肉芽組織でおきかえられ(これを器質化organisationという),最後は瘢痕(はんこん)となる。腎臓,脾臓,心臓ではこのような瘢痕を形成するが,脳では壊死に陥った組織は軟化し囊胞化する。…
…盛んに増殖しつつある柔らかい血管に富む若い結合組織で,創面の壊死性組織を吸収し,欠損部を埋め,繊維化をおこす,創傷治癒にとってきわめて重要な組織である。また,壊死性組織や滲出物を肉芽組織によって吸収置換することを器質化organisationともいう。たとえば,皮膚の切創が十分に小さいときは,両端をぴったり合わせて治癒をはかることができる(第1次的の治癒)が,組織の大きな欠損が生じたときのように,皮膚を合わせることができないと,欠損部には肉芽組織が作られ,皮膚は周囲から再生して,肉芽の上をはって覆う(第2次的の治癒)。…
※「器質化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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