嚢中(読み)ノウチュウ

デジタル大辞泉 「嚢中」の意味・読み・例文・類語

のう‐ちゅう〔ナウ‐〕【×嚢中】

袋の中。
財布の中。また、所持金。「嚢中があたたかになる」

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精選版 日本国語大辞典 「嚢中」の意味・読み・例文・類語

のう‐ちゅうナウ‥【嚢中】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ふくろのなか。嚢裏嚢底
    1. [初出の実例]「我汝が餞送(はなむけ)の為に嚢中(ノウちゅう)を探るに、此の一物の外は他無とて、膏薬(かうやく)を一付与へける」(出典太平記(14C後)三九)
    2. [その他の文献]〔史記‐平原君伝〕
  3. 財布のなか。所持している金銭懐中。嚢裏。嚢底。
    1. [初出の実例]「波銭九十川難越、椎実三文時未臻、近日嚢中無小遣、頻思銅脈一真人」(出典:狂詩・二大家風雅(1790)寄銅脈先生)

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