四国カルスト県立自然公園(読み)しこくカルストけんりつしぜんこうえん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

四国カルスト県立自然公園
しこくカルストけんりつしぜんこうえん

愛媛県南部から高知県西部にかけて広がる,カルスト地形渓谷美の自然公園。愛媛県側は面積 53.60km2。 1964年指定。高知県側は面積 16.45km2。 1961年指定。標高約 1100~1400mの日本で最も高位のカルスト地形が,愛媛県の大野ヶ原から高知県の天狗高原に及ぶ。高知県側には羅漢穴の石灰岩地形,舟戸渓谷,別枝渓谷などの景観があり,愛媛県側には,久万高原町柳谷地区の黒川流域にある八釜の甌穴 (おうけつ) 群 (特別天然記念物) や久万高原にある古岩屋の奇岩怪峰,原生林と渓谷の美しさで知られる面河渓 (名勝) や小田深山などがある。

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