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久万高原(読み)くまこうげん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

久万高原
くまこうげん

愛媛県中部,石鎚山脈南部,仁淀川上流域の冷涼な高原標高約 1000m。伊予北海道とも呼ばれる。かつては北海道,阿蘇とともに日本のトウモロコシの三大産地であった。古くから茶の栽培が発達。林業も盛んで,床柱用のスギの磨き丸太は京都北山に次ぐ特産である。皿ヶ嶺連峰県立自然公園に属する。

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世界大百科事典 第2版の解説

くまこうげん【久万高原】

愛媛県中部,土佐湾に流れる仁淀川上流の上浮穴(かみうけな)郡久万町を中心とする高原。分水嶺をなす三坂(みさか)峠が標高718m,久万町役場が485mの地点にある。気候は冷涼で四国の軽井沢の称があり,米のほかにトマト,ジャガイモなどの産が多く,近年は青リンゴ栽培にも成果をあげている。高原の地形を利用してゴルフ場もある。周囲の山は久万林業で知られ,杉の人工林が多い。近世久万は土佐街道宿場町として栄え,松山藩の代官所が置かれた。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔愛媛県〕久万高原(くまこうげん)


愛媛県中央部、石鎚(いしづち)山脈の南西、仁淀(によど)川上流域の高原。仁淀川の各支流によって浸食された小盆地が点在する。北端に土佐街道の三坂(みさか)峠がある。標高約470~1100m。青リンゴ・トウモロコシ・茶などを栽培。かつては床柱用の磨き丸太の産地として知られた林業地。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

久万高原
くまこうげん

愛媛県中央部、石鎚(いしづち)山地の西に広がる高原。石墨(いしずみ)山、陣ヶ森、皿ヶ嶺(さらがみね)の山系の南に広がる緩斜面で、標高400~600メートル。地質は三波川(さんばがわ)変成岩類の基盤に石鎚層群(火成岩)や久万層群(堆積(たいせき)岩)の第三紀層の被覆をのせている。この面を仁淀(によど)川上流域の支流河川が削剥(さくはく)し、いわゆる梨棚(なしたな)式に二名(にみょう)、露峰(つゆみね)、久万、畑野川、直瀬(なおせ)、笠方(かさがた)の小盆地群を形成している。盆地周辺には老年期性山地が配列し、高原上の河川は側方侵食や埋積作用が盛んで、平衡状態に近い。盆地底の沖積地、周辺の洪積台地が広く、水田や畑地に利用されている。丘陵性山地では生産性の高い林業、茶、高冷地野菜などの生産が盛んである。[深石一夫]

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