小田深山(読み)おだみやま

日本歴史地名大系 「小田深山」の解説

小田深山
おだみやま

[現在地名]小田町中川

現小田町の南部を占める面積約四千六〇〇ヘクタールの広大な国有林地帯。平均標高は八〇〇メートルを超え、南の妙見みようけん(一三二五メートル)と北の雨霧あまぎり(一二四五メートル)を主峰とする。南に続く大野おおのはら(現東宇和郡野村町)は高知県に接する。深山とは原生林を意味し、人跡未踏の大樹海は轆轤を使用して椀・盆などを作る木地師たちの稼山であったらしく、早くから木地師の集落が作られていたらしい。現中川なかがわにある六郎ろくろうという地名はロクロの転訛で、木地師関係地名として全国的に分布している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android