四条大橋(読み)しじょうおおはし

精選版 日本国語大辞典 「四条大橋」の意味・読み・例文・類語

しじょう‐おおはしシデウおほはし【四条大橋】

  1. 京都市東山区の西端鴨川にかかる橋。江戸時代、夏には橋付近で夕涼みが行なわれた。祇園大橋

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「四条大橋」の解説

四条大橋
しじようおおはし

鴨川に架かる橋で、四条通(旧四条大路)の東に位置。

百錬抄」久寿元年(一一五四)三月二九日条に「祇園橋供養」とあり、「濫觴抄」にも「祇園橋 仁平四年甲戌三月二九日、於宝前供養之、同一万鋪薬師像、僧妙勧進洛中新造之」と記すが、祇園社の「社家記録」には「永治二年始 祇園四条橋為勧進聖沙汰亘之」と永治二年(一一四二)架橋記事を載せる。

四条大橋は祇園社(現東山区)への参詣路にあたっていたため、祇園橋の名でよばれているが、その架橋は多く勧進聖の活動によった。鴨川の氾濫で橋はしばしば流失したと思われるが、記録では安貞二年(一二二八)七月二〇日の四条・五条両橋の流失が知られる(百錬抄)。「太平記」巻二七によれば、貞和五年(一三四九)六月一一日に「とそうノ沙門有リケルガ、四条橋ヲ渡サントテ、新座本座ノ田楽ヲ合セ老若ニ分テ能クラベヲゾセサセケル。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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