回礼(読み)カイレイ

デジタル大辞泉 「回礼」の意味・読み・例文・類語

かい‐れい〔クワイ‐〕【回礼】

[名](スル)
お礼を述べて回ること。
新年のあいさつをして回ること。 新年》「―の人めも草も枯れしみち/万太郎
[類語]挨拶自己紹介

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精選版 日本国語大辞典 「回礼」の意味・読み・例文・類語

かい‐れいクヮイ‥【回礼】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 礼を述べるために方々を回ること。お礼まわり。
    1. [初出の実例]「公卿の位なる人どもが礼にきたれども、回礼にもいかぬぞ」(出典:史記抄(1477)十六)
  3. 年始のあいさつに方々を回ること。《 季語・新年 》
    1. [初出の実例]「廻礼(クヮイレイ)の車を其まま」(出典:うもれ木(1892)〈樋口一葉〉七)

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普及版 字通 「回礼」の読み・字形・画数・意味

【回礼】かいれい

挨拶廻り。

字通「回」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の回礼の言及

【年始】より

…またその際の贈答の品をいう場合もある。年始の形式には正式に訪問して饗宴を受けるもの,門礼(かどれい)といい門口や玄関で祝詞を交わすのみで次々と回礼して歩くもの,また総礼,一統礼(いつとうれい),名刺交換会などと称し,回礼を省略化し地域の者が一堂に会して行うものなどさまざまあるが,本来は一族の者が本家に参籠し,歳夜をともに明かして祖霊や歳神を祭り迎える儀式であったといわれている。四国などには,元日の朝早く分家一同が本家の表戸を開けに行く門開きと呼ばれる習俗も残されており,こうした一族の行事が地縁その他に拡張され,村年始といった全戸を回礼する習俗や,また都市にいたっては商家の顧客回りや職場の上司への年始,さらには訪問をいっさい欠いた年賀状の発達などに進展していったものと思われる。…

※「回礼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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