家庭医学館 「固定じんま疹」の解説
こていじんましん【固定じんま疹】
最初、じんま疹のようなかゆい膨(ふく)らみができ、かいているうちに米粒大(こめつぶだい)から大豆大(だいずだい)のかたく盛り上がった状態になります。かゆみは、かかずにはおれないほど強いものです。成人女性の四肢(しし)(手足)、とくに下腿(かたい)によくできます。慢性になって数年以上続くこともあります。
かくと、どんどん悪化しますので、まずかかないようにし、かゆみを抑えるために、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を内服します。
また、治療としては、強力なステロイド薬の外用や、場合によっては局所へのステロイド薬の皮内注射が有効なことがあります。紫外線を用いるPUVA療法も効果のあることがあります。
難治性ですが、専門医の指示に従い、根気よく治療を続けることがたいせつです。スラックスなどをはいてカやブユにかまれないようにしたり、ペットを飼わないようにするなどの注意も必要です。また、かゆみを増すようなことを避けることも大事です。