固定じんま疹(読み)こていじんましん

家庭医学館 「固定じんま疹」の解説

こていじんましん【固定じんま疹】

 固定じんま疹は、じんま疹の名がついていますが、ふつうのじんま疹とはまったく異なるものです。固定じんま疹は、カ(蚊)やブユ(ブヨ=蚋)に刺されたところが過敏に反応してできるものだとする説と、同じような症状を示す結節性痒疹(けっせつせいようしん)という原因不明の皮膚病と同一だという説があります。いずれにしても、通常のじんま疹がおこるしくみとはまったく異なるしくみでおこるのです。
 最初、じんま疹のようなかゆい膨(ふく)らみができ、かいているうちに米粒大(こめつぶだい)から大豆大(だいずだい)のかたく盛り上がった状態になります。かゆみは、かかずにはおれないほど強いものです。成人女性の四肢(しし)(手足)、とくに下腿(かたい)によくできます。慢性になって数年以上続くこともあります。
 かくと、どんどん悪化しますので、まずかかないようにし、かゆみを抑えるために、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を内服します。
 また、治療としては、強力なステロイド薬の外用や、場合によっては局所へのステロイド薬の皮内注射が有効なことがあります。紫外線を用いるPUVA療法も効果のあることがあります。
 難治性ですが、専門医の指示に従い、根気よく治療を続けることがたいせつです。スラックスなどをはいてカやブユにかまれないようにしたり、ペットを飼わないようにするなどの注意も必要です。また、かゆみを増すようなことを避けることも大事です。

出典 小学館家庭医学館について 情報

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