旺文社世界史事典 三訂版 「固有の学問」の解説
固有の学問
こゆうのがくもん
イスラーム世界の学問体系は「固有の学問」と,ギリシアやインドなどの非アラブ的諸分野である医学・天文学・数学・光学・地理学などの「外来の学問」とに大別される。「固有の学問」はイスラーム教徒独自の学問としてスタートし,アラビア語の探求は言語・文法学,『コーラン』の解釈は神学・法学,ムハンマドの伝承の研究は歴史学を発展させることとなった。しかしイスラーム世界の学術的発展は9世紀以降の「外来の学問」が組織的に導入されてからのことである。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報