国家仏教(読み)こっかぶっきょう

百科事典マイペディア 「国家仏教」の意味・わかりやすい解説

国家仏教【こっかぶっきょう】

国家権力結び国家の保護・支配の下に置かれた仏教の意。7世紀以降,仏教は朝廷の保護を受け,大官大寺(だいかんだいじ)ほかの官寺が建立された。これら官寺では金光明(こんこうみょう)経など鎮護国家法会が行われた。律令制下では僧尼令によって僧侶官僧に限り,私度僧(許可なく得度した僧)を禁じ,僧綱僧尼を統括した。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android