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金光明経 こんこうみょうきょうSuvarṇaprabhāsottama-sūtra

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

金光明経
こんこうみょうきょう
Suvarṇaprabhāsottama-sūtra

仏教経典漢訳には北涼の曇無讖訳『金光明経』 (4巻) と,隋の宝貴らの『合部金光明経』 (8巻) ,唐の義浄の『金光明最勝王経』 (10巻) などがある。この経典を読誦する国は,四天王に守られ繁栄するとあるところから,鎮護国家のための経典として重んじられている。日本でも,奈良時代に,国分寺四天王寺が建てられて,大きな影響を受けた。梵本は泉芳景とマールブルク大学ノーベルテキストを刊行している。

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百科事典マイペディアの解説

金光明経【こんこうみょうきょう】

大乗仏教経典の一つ。サンスクリット名《スバルナ・プラバーサ》。漢訳に5世紀初めの曇無讖(どんむしん)訳《金光明経》4巻,後世重視された義浄訳《金光明最勝王経》10巻などがある。
→関連項目国家仏教最勝会鎮護国家奈良仏教

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防府市歴史用語集の解説

金光明経

 この経を読む国王がいたら、その国と民は四天王[してんのう]などによって救われるという教えです。国をまもる経典[きょうてん]として大事にされていました。

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世界大百科事典 第2版の解説

こんこうみょうきょう【金光明経】

大乗仏教経典の一つ。サンスクリット名スバルナ・プラバーサSuvarṇaprabhāsa(黄金の輝き)。サンスクリット本,チベット訳,漢訳のほか,ウイグル語,満州語,蒙古語などに訳され,東アジアに広く普及したことが知られる。漢訳は5種あったが,現存するのは,曇無讖(どんむしん)訳《金光明経》4巻(5世紀初め),宝貴らが従来の諸訳を合糅(ごうじゆう)した《合部金光明経》7巻(597),義浄訳《金光明最勝王経》10巻(703)の3種で,後世重視されたのは義浄訳である。

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大辞林 第三版の解説

こんこうみょうきょう【金光明経】

大乗経典の一。漢訳には、唐の義浄訳(金光明最勝王経、一〇巻)、北涼の曇無讖どんむしん訳(四巻)、隋の宝貴らの訳(合部金光明経、八巻)がある。国家護持の経典として尊重された。最勝会はこの経典による法会。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

金光明経
こんこうみょうきょう

仏教経典。4世紀ごろおそらく北インドで成立したとみられる中期大乗経典。原名をスバルナプラブハーサ・ウタマ・インドララージャSuvara-prabhsa-uttama-indra-rja(『金光明最勝帝王(さいしょうていおう)』)という。三訳の漢訳が現存する。『金光明経』は北涼の曇無讖(どんむしん)の訳になり、原典を略して4巻としたもの。『金光明最勝王経』は唐の義浄(ぎじょう)訳で、原典を直訳して10巻としたもの。ほかに隋(ずい)代に8巻に編集された『合部(ごうぶ)金光明経』である。チベット訳も3種あり、原典、ウイグル訳、モンゴル訳のテキストが現存し、本経の広い分布がみられる。本経は空(くう)、懺悔(さんげ)の思想を中心とし、四天王(してんのう)、吉祥天(きちじょうてん)、地居天(じごてん)などの仏法守護や、国家鎮護の信仰を配した幅広い、物語性に富む経典である。わが国では国分寺(金光明四天王護国之寺の略)の所依(しょえ)経典であり、最勝会(さいしょうえ)、金光明懺法(せんぼう)、放生会(ほうじょうえ)などの根拠となった。ネパールでは「九大法宝」中の一経典であり、モンゴルでは毘沙門(びしゃもん)信仰の根拠となった。のち『法華経(ほけきょう)』に首座を譲った。[金岡秀友]

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