日本大百科全書(ニッポニカ) 「国立高等専門学校機構」の意味・わかりやすい解説
国立高等専門学校機構
こくりつこうとうせんもんがっこうきこう
国立の高等専門学校(高専)を設置・運営する文部科学省所管の独立行政法人。英語名はInstitute of National Colleges of Technology, Japan。独立行政法人国立高等専門学校機構法(平成15年法律第113号)に基づいて2004年(平成16)設立。本部は東京都八王子市東浅川町。
高度経済成長政策に伴って工業に関する中堅技術者の養成が求められるようになり、学校教育法を改正して工業に関する学科を置く国立高等専門学校12校が1962年度(昭和37)に設置された。また、1967年度からは商船に関する学科も設置された。当初は文部省(現、文部科学省)が直接運営していたが、2003年、「今後の国立高等専門学校の在り方に関する検討会」の最終報告をうけ、独立行政法人を設置して運営を移管することとなった。
機構のおもな業務は以下のとおりである。(1)全国に51の国立高専を設置。(2)積極的なアクティブラーニングの展開。(3)グローバル化を先端的に進める新たな高専づくり。(4)スケールメリットを最大限に生かした研究活動の推進など。2022年3月時点での資本金は2779億9900万円、2021年5月時点での常勤教職員は6035人。2023年時点で国立高等専門学校は51校ある。
[編集部 2023年6月19日]