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国衙法 こくがほう

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世界大百科事典 第2版の解説

こくがほう【国衙法】

平安時代中期以降,地方政府である国衙(国府)が管内で施行した法。律令体制の支配秩序が崩壊しはじめると,地方の国衙では支配を維持していくために律令法を修正しながら,各地方の慣習をも取り入れて地方の実情に即応できる,新しい法を作りだしていった。9世紀後半から10世紀にかけて出現するこのような法は〈国例〉とか〈当国之例〉等と呼ばれるが,このような例=慣習法の集積されたものを国衙法と総称する。したがって国衙法は律令のような法典をもたず,その効力も一国内に限定される。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内の国衙法の言及

【律令法】より

…官庁内部の慣習法は例または行事という言葉で奈良時代からすでに法的に認められてはいたが,公家法の時代には,法のあらゆる分野で,慣習法の体系が重要な法的意義をもつようになった。荘園制を基礎にして発達した本所法もその一つであるが,地方の行政組織の内部に発達してきた国衙(こくが)法ともいうべき慣習法もその一例である。国司制度は,基本の形式は平安時代になっても律令法と変りはなかったが,国司の職が封禄と化し,任地におもむかない遥任の国司が増加するにつれて,諸国の行政は留守所あるいは在庁官人が行うようになった。…

※「国衙法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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