国際公衆データ伝送サービス(読み)こくさいこうしゅうでーたでんそうさーびす(その他表記)International public data transmission service

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

国際公衆データ伝送サービス
こくさいこうしゅうでーたでんそうさーびす
International public data transmission service

日本の通信会社KDD(現KDDI)が提供していた国際標準のパケット(情報を一定の長さにくぎって伝送する場合の一くぎりのこと)交換方式による国際間のデータ伝送サービス。通称はVENUS-P(ビーナスピー)(Valuable and Efficient Network Utility Service-Packetの略)。日本と外国の間でコンピュータやデータ端末を相互に結んで、端末とホスト間の通信、コンピュータ相互間のプログラム転送、高速データ端末間のデータファイル転送、ファクシミリ端末間通信など、多種多様な利用が可能であった。

 取扱い地域はアメリカ、イギリス、フランス、ドイツスペインなど最大87か国で、1982年(昭和57)4月から開始された。端末の通信速度は、毎秒300ビット、1200ビット、2400ビット、4800ビット、9600ビット、64キロビットの6段階。契約形態は顧客の端末とKDDIの交換機との間を専用回線で結ぶ加入契約(通信手順はX.25とよばれる)、国内電話網を利用してKDDIの交換機にアクセスする第1種利用契約(同X.32)、NTTパケット交換サービス(DDX-PまたはINS-P)を利用してKDDIの交換機にアクセスする第2種利用契約(同X.28)の3種類。通信料金は定額料金(毎月決まった額を支払う)と従量制料金(伝送したパケットの単位により支払う)の2種類であった。インターネットやフレームリレーサービス等の普及により利用が大幅に減少したため、2006年(平成18)3月末に廃止された。

[高橋陽一]

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