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国際平和機構 こくさいへいわきこうinternational peace organization

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

国際平和機構
こくさいへいわきこう
international peace organization

国際平和の維持をおもな任務とする国際機構。このような機構をつくろうとする思想は古く,古代・中世から唱えられてきたが,なかなか実現しなかった。また 19~20世紀にかけてのヨーロッパ協調ハーグ平和会議は,まだ会議外交による平和維持努力の域を出なかった。本格的な国際平和機構は,第1次世界大戦後の国際連盟が最初である。国際連盟は国際紛争の平和的解決の規定を設け,また規約を無視して戦争に訴えた国に対しては,ほかのすべての連盟国が強制措置をとることを定めていた。しかし,そうした措置が無力であり,したがって国際連盟が国際平和機構として十分でないことは,日本による満州事変以降の中国侵略やイタリアのエチオピア侵略,そして第2次世界大戦の勃発によって明白となった。戦後に設立された国際連合は国際連盟を強化したものといわれているが,国家主権を基礎とした機構であるため国際平和機構としての本質は変らず,現実には,国際紛争を解決する力は強くない。世界連邦を築こうとする提唱は,国家主権を制限ないしは撤廃することによって,そのような国際平和機構の欠陥をなくそうとするものであるが,まだ実現性に乏しく,構想の段階にすぎない。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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