園田隆二（読み）そのだりゅうじ

知恵蔵mini

園田隆二

柔道家。1973年9月16日、福岡県大牟田市生まれ。小学1年の時に柔道を始め、全国中学校柔道大会優勝、インターハイ・全日本新人体重別選手権大会優勝と、少年期より頭角を現す。93年、明治大学経営学部時代に弱冠20歳にして世界柔道選手権大会で60キロ級優勝を果たす。しかし94年のアジア競技大会で2位、95年の世界柔道選手権大会では3位と戦績を落とす。96年、警視庁に入庁。同年の全日本選抜柔道体重別選手権大会2位となり、アトランタ五輪への出場を逃した。97年、65キロ級に階級を上げ、同年はグランプリ・デュッセルドルフ優勝、アジア柔道選手権大会3位の成績を残したが、後はふるわず、99年を最後に現役引退した。2008年、全日本柔道連盟女子監督に就任し、指導した女子団が、12年のロンドン五輪で惨敗を喫する。同年末、日本代表を含む国内女子選手15人が、同監督らによる暴力やパワーハラスメントを日本オリンピック委員会に告発。全日本柔道連盟倫理委員会は戒告処分とした。13年1月31日の記者会見で、同監督は問題の責任をとるとして監督辞任を表明した。

(2013-2-4)

出典　朝日新聞出版