土佐町村(読み)とさまちむら

日本歴史地名大系 「土佐町村」の解説

土佐町村
とさまちむら

[現在地名]高取町大字上土佐

高取川と曾我川が最も接近した平地に所在。西北は土佐村。地方蔵方寺尾勤録によれば慶安元年(一六四八)に土佐村のうち〇・四八石、子嶋こじま村のうち二一・一一八石、その他(不詳)二・〇八五石を合わせて土佐町村二三・六八三石が成立、「大和志」には「旧名小島」、旧高旧領取調帳には「土佐町」とある。

正保年間(一六四四―四八)和州高取城山之絵図(天理図書館蔵)に土佐町・土佐新とさしん(土佐村)観覚寺かがくじ(観覚寺村)子嶋こじま(子嶋村)町名がみえ、それぞれ町場として発達、高取城城下町としての性格を有した。高取藩も四町に対する保護政策をとり、地方蔵方寺尾勤録に「右四町之分者惣高ニ糠藁縄俵人足者不掛之」とあり、屋敷高には一〇割課税の反面、付加税を免じた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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