20世紀日本人名事典 「土川元夫」の解説
土川 元夫
ツチカワ モトオ
昭和期の実業家 名古屋鉄道社長;名鉄労組初代委員長;名古屋商工会議所会頭。
- 生年
- 明治36(1903)年6月20日
- 没年
- 昭和49(1974)年1月27日
- 出生地
- 愛知県一宮市
- 学歴〔年〕
- 京都帝大法学部〔昭和3年〕卒
- 経歴
- 昭和3年東海地方私鉄最大手の名古屋鉄道に入社。戦後、労働組合設立とともに初代委員長となる。21年労務担当取締役に抜擢されると、年間臨時給与体制や長期賃金協定などの新機軸を業界に先立って打ち出し、“労務の土川”として150社に及ぶ名鉄グループをひきいた。専務、副社長を経て、36年に社長に就任したが、多年名古屋商工会議所会頭をつとめ、中部財界をリード。一方、アイデアマンとしても知られ、副社長時代に、世界中の猿を集めた日本モンキーセンターを愛知県犬山市に設立すると同時に、その見物客輸送のため日本で初めてのモノレールを導入。また社長になってからは同じ犬山市に日本近代建築の保存を目的に明治村を建設した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報