土弄(読み)つちなぶり

精選版 日本国語大辞典 「土弄」の意味・読み・例文・類語

つち‐なぶり【土弄】

  1. 〘 名詞 〙
  2. つちあそび(土遊)
    1. [初出の実例]「六つはかりになりける子の、土(ツチ)なぶりしてあそび居けるが」(出典咄本狂歌咄(1672)三)
  3. つちいじり(土弄)
    1. [初出の実例]「牡丹好(ぼたんずき)にて、所々より名花の種を集め、修学の暇には、自身土(ツチ)なぶりを仕り」(出典:浮世草子鬼一法眼虎の巻(1733)三)

つち‐いじり‥いぢり【土弄】

  1. 〘 名詞 〙
  2. つちあそび(土遊)
    1. [初出の実例]「知らぬふりして土(ツチ)いぢり」(出典:童謡・イタリヤの子(1925)〈水谷まさる〉)
  3. 趣味として、園芸や畑作りなどをすること。
    1. [初出の実例]「草鞋穿で、土いぢりでもしながら、片手間に用務を談ずるなんて、左様いふ気風の人ぢゃ有りません」(出典:家(1910‐11)〈島崎藤村〉下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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