土忌(読み)ツチイミ

デジタル大辞泉 「土忌」の意味・読み・例文・類語

つち‐いみ【土忌(み)】

陰陽道おんようどうで、土公神どくじんのいる方角を犯す土木建築工事を忌み嫌うこと。やむを得ず工事をするときは方違かたたがをした。

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精選版 日本国語大辞典 「土忌」の意味・読み・例文・類語

つち‐いみ【土忌】

  1. 〘 名詞 〙 陰陽道で、ある場所やある方角で、穴掘・動土・造営などの土を犯す工事を忌むこと。土公(どぐ)方・八卦方・大将軍方・王相方などのさまざまな禁忌があり、またやむを得ず工事を行なう場合には家人がしばらく他に居を移す、いわゆる方違(かたたがえ)を行なった。
    1. [初出の実例]「この大弐のつちいみに、旅所にありけるを」(出典:浜松中納言物語(11C中)三)

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