土公(読み)ドクウ

デジタル大辞泉 「土公」の意味・読み・例文・類語

ど‐くう【土公】

《「どぐう」とも》⇒土公神どくじん

つち‐ぎみ【土公】

土公神どくじん

ど‐こう【土公】

土公神どくじん

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精選版 日本国語大辞典 「土公」の意味・読み・例文・類語

ど‐こう【土公】

  1. どくじん(土公神)〔十巻本和名抄(934頃)〕
    1. [初出の実例]「御不例余気不散給事、若土公奉祟歟之由」(出典吾妻鏡‐嘉禎二年(1236)二月一日)
    2. [その他の文献]〔范成大‐冬日田園雑興詩〕

つち‐ぎみ【土公】

  1. 陰陽道で土をつかさどる神の名。春は竈(かまど)に、夏は門に、秋は井に、冬は庭にあるといわれ、その季節にその場所を動かすことは凶とされる。一説に、周期的に地中を出て東西南北四方を遊行するとされ、その時期にその方角土木工事をすることを忌む。また、土用の期間中で、この神が地中にある間は動土・移築などに悪いとされる。土公神(どくじん)。どくう。土の神。つち。〔暦林問答集(1414)〕

ど‐くう【土公】

  1. ( 「どぐう」とも ) =どくじん(土公神)
    1. [初出の実例]「さらぬだに子を生むには、どぐうといふもの、必ず出でて、かく、大塞がりの方にさへあるよ」(出典:狭衣物語(1069‐77頃か)一)

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普及版 字通 「土公」の読み・字形・画数・意味

【土公】どこう

土地神

字通「土」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の土公の言及

【土公神】より

…陰陽道系の神で,《和名類聚抄》には,土公とあり,春は竈(かまど),夏は門,秋は井戸,冬は庭にいる遊行神とし,《簠簋内伝(ほきないでん)》もこの説を踏襲する。土公は地霊的存在で,その所在を侵すとたたるとされ,平安時代以降陰陽師による地鎮の土公祭が行われた。…

【土府】より

陰陽道(おんみようどう)における地神。土公ともいう。春は竈(かまど),夏は門,秋は井,冬は庭におり,正月より12月までは,丑から子までにそれぞれ相当する方角の土を取ればたたりありとされた。…

※「土公」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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