土運船(読み)どうんせん

精選版 日本国語大辞典 「土運船」の意味・読み・例文・類語

どうん‐せん【土運船】

  1. 〘 名詞 〙 浚渫(しゅんせつ)船によってさらった河や海の底の土砂などを運搬する船。土受船(どうけせん)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「土運船」の意味・わかりやすい解説

土運船
どうんせん

港や水路などでの浚渫(しゅんせつ)工事で海底から掘った土砂を捨て場まで運んだり、埋立て用の山砂などを積出し基地から運搬する土運び船の総称。土砂運搬船。底開型(開底船)といって自らホッパーを装備し、これを開いて船底から土砂を捨てる形式のホッパー船と、箱型といって土砂を艀(はしけ)に搭載し、これをプッシャー(押し船)で現場まで運航し、グラブなどで土砂の揚げ・捨て作業を行うプッシャーバージ形式がある。最近では、海浜での大規模埋立てや人工島の造成工事などの要求から、数千立方メートルの土砂運搬能力をもつ大型土運船が出現している。

岩井 聰]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「土運船」の意味・わかりやすい解説

土運船
どうんせん

はしけ一種で,浚渫船で掘上げた土砂を土捨場へ運搬する船。幅広船体で,平底になっており,泥倉をもつ。船底の扉を開いて土砂を投棄するものを泥倉船 (底開船) といい,また側部が開くようになったものを側開船という。推進機関をもつ自航式と,自走力をもたず引船押船によって航行する非航式がある。

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