圧密(読み)アツミツ

最新 地学事典 「圧密」の解説

あつみつ
圧密

(1)compaction
未固結堆積物埋没に伴って,上位の堆積物の荷重(圧密荷重(応力))によって機械的あるいは化学的に圧縮・圧密され,堆積物の体積が減少する現象およびその作用(圧密作用)。続成過程の一つ。圧密の大きさ(圧密度)は元の体積に対する圧密後の体積の百分率で示す。物理的圧密作用は,①堆積物の弾性歪みまたは塑性歪み,②構成粒子の再配列,③間隙水の排出(脱水)などによって説明される。化学的圧密作用では,堆積粒子や結晶の接触点(面)で圧力が増大し,選択的に溶解することによって溶解面・接触面が形成され,粒子間孔隙が減少する。
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(2)consolidation
この現象を土質工学ではconsolidation という。土質工学ではcompactionは「しめ固め」と呼んで,おもに機械的方法による土の人為的圧縮を指す。同じ荷重でも,岩質によって圧密量が異なる(差別的圧密)。また,荷重を増加しなくとも,間隙水の脱水が起これば圧密現象を起こすことがある(例,地盤沈下)。粘土は透水性が小さいので,粘土粒子自重や,上位に堆積した地層あるいは構造物の荷重が加わると,荷重の大部分が間隙水で負担される。この高い水圧によって,徐々に間隙水が排出し,時間的な遅れを伴って圧縮され,粘土を構成している土粒子で荷重が負担されるまで続く。このような粘土の圧密理論としてはK.Terzaghiのものが有名(テルツァギー・モデル)。この圧密モデルでは,飽和粘土を線形弾性体として取り扱うが,実際の粘土の挙動はTerzaghiが仮定したモデルよりも複雑である。なお,飽和粘土が過去にうけた圧密応力(荷重)を先行圧密応力圧密先行荷重)という。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「圧密」の意味・わかりやすい解説

圧密
あつみつ

土は元来、土粒子実質部分と間隙(かんげき)とからなっており、間隙には水または空気、あるいはその両方が存在する。このような土や地盤に荷重がかかると、内部に発生する圧縮応力のため、土の間隙を構成する水や空気を追い出して土の体積が徐々に減少し、密な状態に変わる。これを圧密consolidationといい、地盤の場合は地表の沈下となって現れる。とくに間隙が水で飽和した柔らかい粘土地盤の場合は、地表に構造物を建設することなどにより圧力が加わると、地盤沈下は数年以上の長い期間にわたって続く。

[赤井浩一]

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岩石学辞典 「圧密」の解説

圧密

堆積物の体積が減少する作用で,埋没している上部に溜まった堆積物層によって圧縮され間隙の空間が減少することが最も多い[Sorby : 1908].

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