在飯坂村
ざいいいざかむら
[現在地名]川俣町飯坂
花塚山の西麓に位置し、東は相馬郡飯樋村(現飯舘村)。西流する三百川沿いに台地と新旧の段丘が発達し、北西部を広瀬川が北流する。中央部を東西に中村城下(現相馬市)に至る街道(通称相馬街道)、広瀬川に沿って梁川(現梁川町)・掛田(現霊山町)と三春(現三春町)を結ぶ街道が通る。集落は街道沿いや山間部に散在する。当初飯坂村であったが、享保二年(一七一七)当村と町飯坂村に分村(信達一統志)。領主の変遷は町小綱木村と同じ。通称相馬街道は二枚橋道ともいわれ、相馬藩領に通じ、萩平に大口留番所が置かれた。天保六年(一八三五)名主引継ぎに際し、村方騒動が起こった(「願書」福島県史)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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