地天(読み)ジテン

デジタル大辞泉 「地天」の意味・読み・例文・類語

じ‐てん〔ヂ‐〕【地天】

《〈梵〉Pṛthivīの訳》もとは、大地をつかさどるインドの女神で、仏教の護教神となったもの。十二天の一。釈迦しゃか成道じょうどうの時、地中から出現してその証人となったとされる。堅牢地神

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精選版 日本国語大辞典 「地天」の意味・読み・例文・類語

じ‐てんヂ‥【地天】

  1. ( [梵語] Pṛthivī の訳語 ) 仏語。大地をつかさどるインドの女神。仏教では護法神とされ、十二天の一つ。仏が降魔成道した時、地中からあらわれてその証人となったという。菩薩形で、花を盛った器を捧げる。また密教では胎蔵界曼荼羅中、外金剛部上方に男女二天として配する。

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世界大百科事典(旧版)内の地天の言及

【十二天】より

…12の天部は四方(東西南北)と四維(南東,南西,北西,北東)の8方と上方,下方の10方位に配置される十尊と日天(につてん),月天(がつてん)である。すなわち,帝釈天(たいしやくてん)(東),火天(かてん)(南東),閻魔天(えんまてん)(南),羅刹天(らせつてん)(南西),水天(すいてん)(西,バルナ),風天(ふうてん)(北西),毘沙門天(びしやもんてん)(北),伊舎那天(いしやなてん)(北東),梵天(ぼんてん)(上),地天(ちてん)(下),日天,月天となる。十二天像は画像で表現される。…

※「地天」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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