デジタル大辞泉
「成道」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
じょう‐どうジャウダウ【成道】
- 〘 名詞 〙
- ① 仏語。菩薩が修行のすえ、悟りを開いて仏となること。また特に、釈迦が菩提樹の下で悟りを開いたことをさす。成仏得道。
- [初出の実例]「有情無情、有識無識、毎各随レ求、一時成道」(出典:菅家文草(900頃)一一・為禅正尹親王先妣紀氏修功徳願文)
- 「仏成道の後廿五年といふに阿難をめしてきうしの御弟子としたまへり」(出典:法華修法一百座聞書抄(1110)三月七日)
- ② 年貢などを納入すること。
- [初出の実例]「早々罷下加二催促一、并当納分合三个年分悉以可二成道一者也」(出典:大乗院寺社雑事記‐明応八年(1499)九月一一日)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 
成道
じょうどう
仏教の用語。道すなわち悟りを完成するという意。悟りを開いて仏と成ることであるから成仏と同じ意味であり、また得仏(とくぶつ)、成正覚(じょうしょうがく)などともいう。釈尊(しゃくそん)は35歳のときにブッダガヤの菩提樹(ぼだいじゅ)の下で覚(さと)り(無上正等覚、無上菩提)を開いてブッダ(覚者)となったと伝えられ、これを中国・日本では一般に成道とよぶ。八相(はっそう)成道というのは、釈尊の生涯の八つの大きなできごと(八相)のうちで、成道がとくにその中心をなす重要なできごとであることを表す。成道の年時には異説が多いが、中国・日本では12月8日(臘八(ろうはち))説が行われ、この日に修める法要を成道会(え)、禅宗では臘八会といい、とくに禅宗で重視する。南方仏教諸国ではベーサーカ月(インド暦第2月で、太陽暦4~5月に相当)の満月の日が成道の日であるとする。
[藤田宏達]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
Sponserd by 
成道
じょうどう
仏教の修行者や求道者が修行を積んだ結果,悟りを開くこと。「道」は「さとり」の意。たとえばゴータマ・ブッダは苦行の実践を無益であるとして捨てたのち,菩提樹の下で悟りを開いたが,これを成道と呼び,毎年この日 (12月8日) に行う法会を成道会 (じょうどうえ) という。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
Sponserd by 
普及版 字通
「成道」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
Sponserd by 
世界大百科事典(旧版)内の成道の言及
【成道会】より
…釈迦が悟りをえて仏(覚者)となったことを成道といい,これを記念して修する法会。毎年12月8日に行われ,[灌仏会],[涅槃会]とともに〈三仏会〉と称し,釈迦の三大法会として重んじられる。…
※「成道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
Sponserd by 