地引き(読み)ジビキ

デジタル大辞泉 「地引き」の意味・読み・例文・類語

じ‐びき〔ヂ‐〕【地引き/地×曳き】

地引き網を引くこと。また、地引き網。
家屋などを建築するにあたり、地ならし・地突きの際に行う儀式。地曳き祭り。

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精選版 日本国語大辞典 「地引き」の意味・読み・例文・類語

じ‐びきヂ‥【地引・地曳】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 遠浅の海で網を沖に張りめぐらし、中央に魚を集め、海岸から徐々に網を引き上げる方法で漁をすること。また、それに用いる網。→地引網
    1. [初出の実例]「堺の浦の桜鯛、地引(ヂビキ)をさせて、生(いき)たはたらき見せんと」(出典浮世草子・好色一代男(1682)五)
  3. 家屋などを建築するにあたり、地ならし、地突きの際に行なう儀式。じびきまつり。
    1. [初出の実例]「門築地者、管領申沙汰、地引事諸大名侍所〈一色〉被仰付云々」(出典:看聞御記‐応永二三年(1416)七月五日)

じ‐びきヂ‥【地挽・地引】

  1. 〘 名詞 〙 その土地ろくろを挽いてつくった器。
    1. [初出の実例]「常器わん、さかい又は地引の高直なるはそんなり、久しくなれば朱くろみむさし」(出典:浮世草子・立身大福帳(1703)七)

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