地震波異方性(読み)じしんはいほうせい

最新 地学事典 「地震波異方性」の解説

じしんはいほうせい
地震波異方性

seismic anisotropy

地球を構成する岩石は異方性をもつ複数の鉱物を含むが,地球内部では通常これらの鉱物の結晶軸はランダムな方向を向いており岩石全体は近似的に等方性を示す。しかしマントル最上部などでは,プレートの運動などに伴う大きな変形により,結晶の多くが同じ方向に選択配向することがある。その結果,岩石全体が顕著な異方性を帯び地震波伝播に,伝播速度が方位に依存して変化する,S波速度が振動の方向に依存するなど,いくつかの観測可能な異常が現れる。これを地震波異方性と呼ぶ。顕著な地震波異方性は地殻上部やマントル最下部などでも観測される。

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参照項目:異方性

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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