一般には,磁性体の熱力学的量が結晶中の方向によって異なることをいうが,とくに単結晶の強磁性体,フェリ磁性体や反強磁性体の自発磁化の向きが,結晶中の任意の方向に向けられるとき,自由エネルギーが変化することをいうことが多い.このときは磁気異方性エネルギーといわれる.磁気異方性の原因は,原子またはイオンの磁気モーメントの間の双極子-双極子相互作用や,電子のスピン-軌道相互作用などである.磁気異方性エネルギーは結晶軸に対する自発磁化の方向余弦の展開関数として表され,その比例係数(複数)を磁気異方性定数という.磁気異方性定数は,一般には温度が上昇するにつれて減少し,キュリー温度あるいはネール温度以上では非常に小さくなる.磁気異方性定数は,単結晶の試料に任意の方向に磁場を作用させたときに生じるトルク,または磁気共鳴吸収を測定することによって求められる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新