坂井三郎（読み）サカイ サブロウ

20世紀日本人名事典

坂井 三郎
サカイ サブロウ

昭和期の著述家,海軍中尉

生年

大正5(1916)年8月26日

没年

平成12(2000)年9月22日

出生地

佐賀県佐賀市

学歴〔年〕

青山学院中等部中退

経歴

志願兵として昭和8年佐世保海兵団に入り、戦艦霧島、榛名の砲手を経て、戦闘機操縦者となる。13年の初陣より敗戦まで零戦に乗って200回以上の空中戦に参加、敵機64機を撃墜し、零戦の撃墜王の異名を取る。この間1度も部下を戦死させなかった。敗戦時海軍中尉。戦後東京で印刷業に従事したが、AP通信の紹介で“ゼロファイターのサカイ”としてアメリカで有名になる。28年「坂井三郎空戦記録」を出版、「サムライ」のタイトルで英訳され、生命を愛する技術者の正確な状況把握がアメリカ人にも感動を呼び、ベストセラーになった。31年から米国、英国、ニュージーランドなどに持ち去られた零戦の返還運動に取り組み、講演活動を行う。著書は他にベストセラーとなった「大空のサムライ」(正続)や「零戦の真実」がある。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

坂井三郎 さかい-さぶろう

1916－2000　昭和時代前期の軍人。
大正5年8月26日生まれ。昭和8年佐世保海兵団にはいる。太平洋戦争中,零戦(ゼロせん)を操縦して敵機64機を撃墜し,「撃墜王」とよばれる。海軍中尉。28年出版した回想記「坂井三郎 空戦記録」が「SAMURAI！」の題で英訳された。平成12年9月22日死去。84歳。佐賀県出身。青山学院中学部中退。著作はほかに「大空のサムライ」。

出典　講談社

367日誕生日大事典

坂井 三郎 (さかい さぶろう)

生年月日:1916年8月26日
昭和時代の海軍軍人;小説家。中尉
2000年没

出典　日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」