坂井遺跡(読み)さかいいせき

日本歴史地名大系 「坂井遺跡」の解説

坂井遺跡
さかいいせき

[現在地名]韮崎市藤井町坂井

七里岩しちりいわ台地上、坂井集落の西側に広がる標高四六六メートル余りの桑畑地帯にある。縄文時代・弥生時代・古墳時代・平安時代の遺跡で、縄文時代中期が中心。大正元年(一九一二)から昭和四〇年(一九六五)にかけて地元の志村滝蔵氏によって竪穴住居跡が発見され、遺物採集が行われていたが、昭和一七年・同二三年・同二五年・同二九年・同三一年には発掘調査が実施され、縄文時代中期の竪穴住居跡や炉跡など二二ヵ所を発見、考古学史に名を残す貴重な遺跡となっている。竪穴住居跡の平面形態は円形・隅円方形を呈し、径五メートル余りで、内部には柱穴がめぐり石囲炉が構築されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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