坂倉新兵衛(読み)サカクラ シンベエ

20世紀日本人名事典 「坂倉新兵衛」の解説

坂倉 新兵衛(14代目)
サカクラ シンベエ

昭和期の陶芸家(萩焼)



生年
大正6(1917)年2月28日

没年
昭和50(1975)年4月17日

出生地
山口県深川村(現・長門市)

本名
坂倉 治平

学歴〔年〕
萩商業〔昭和9年〕卒

主な受賞名〔年〕
山口県芸術文化振興奨励賞〔昭和42年〕

経歴
父は萩焼の12代新兵衛。神戸の製菓会社に勤めたが、昭和16年長兄応召のため窯焚の時帰郷して父を手伝い、21年長兄(13代追贈)戦死家業に就いた。34年朝日新聞社主催の日本現代陶芸展に入選、35年父の死で14代襲名。36年日本伝統工芸展初入選、41年日本工芸会正会員、47年山口県指定無形文化財保持者となった。


坂倉 新兵衛(12代目)
サカクラ シンベエ

明治〜昭和期の陶芸家(萩焼)



生年
明治14(1881)年9月1日

没年
昭和35(1960)年12月3日

出生地
山口県深川村(現・長門市)

別名
幼名=平吉

主な受賞名〔年〕
中国文化賞〔昭和25年〕

経歴
明治30年父の死で12代を襲名。31年から9代坂高麗左衛門に萩焼を学んだ。日露戦争従軍、38年帰国して家業を復興。43年関西府県連合共進会で受賞、大正11年東京平和博覧会、15年聖徳太子奉賛展受賞。昭和23年萩焼美術陶芸協会長、32年文化財保護委員会から無形文化財(萩焼)に選抜された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「坂倉新兵衛」の解説

坂倉新兵衛(12代) さかくら-しんべえ

1881-1960 明治-昭和時代の陶芸家。
明治14年9月1日生まれ。11代坂倉新兵衛の長男。明治30年12代をつぐ。31年から9代高麗左衛門(こうらいざえもん)に萩(はぎ)焼をまなび,家業を復興。昭和23年萩焼美術陶芸協会会長。32年選択無形文化財保持者。萩焼の販路拡大に尽力し,萩焼中興の祖とされる。昭和35年12月3日死去。79歳。山口県出身。幼名は平吉。

坂倉新兵衛(14代) さかくら-しんべえ

1917-1975 昭和時代後期の陶芸家。
大正6年2月28日生まれ。12代坂倉新兵衛の3男。長兄(13代追贈)の戦死で家業につき,昭和35年父の死で14代をつぐ。日本現代陶芸展や日本伝統工芸展などに入選。47年山口県指定無形文化財保持者となった。昭和50年4月17日死去。58歳。山口県出身。萩(はぎ)商業卒。本名は治平。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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