20世紀日本人名事典 「坂内義雄」の解説
坂内 義雄
バンナイ ヨシオ
大正・昭和期の実業家
- 生年
- 明治24(1891)年7月3日
- 没年
- 昭和35(1960)年11月26日
- 出生地
- 兵庫県神戸市
- 学歴〔年〕
- 東京帝大法学部〔大正5年〕卒
- 経歴
- 父の経営する球磨川水力電気の専務をふり出しに、九州地方の電気業界で会社の設立、合併や再建などに活躍。その手腕を評価されて、28歳で人吉町長に就任、球磨川下りや映画館開設などの観光事業を行った。熊本電気、九州電気などの要職をを歴任し、のち九州配電副社長。昭和10年日満亜麻紡織会長となって経営再建に着手。敗戦後同社を日本繊維工業として再出発させたが、22〜25年公職追放となる。追放解除後は26年関西電力取締役、ついで九州電力取締役など電力業界のほか、京都の比叡山ドライブウェーなどの観光事業や京都新聞会長など多数の会社の経営に関与したが、33年十合(そごう)百貨店社長に就任し、その再建にあたった。横溝光暉編「坂内義雄の生涯」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報